SDGsへの取り組み《ジェンダー平等を実現しよう》
LHAMOUR(ラムーア)のSDGsへの具体的な取り組みをご紹介します。
[SDGsとは、2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」で全会一致で採択された「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。17の目標と169のターゲットから構成されています。]
今回は、SDGsのゴール5「ジェンダー平等を実現しよう:ジェンダー平等を達成し、 すべての女性及び女児の エンパワーメントを行う」に関する取り組みです。
世界経済フォーラムが公表した「Global Gender Gap Report 2020」のジェンダー・ギャップ指数において、モンゴルの総合スコアは0.706、順位は153カ国中79位でした。(日本は総合スコア0.625、順位は121位)
1991年に計画経済から市場経済に移行する過程で高等教育の仕組みが劇的に変化したモンゴルは、女性の教育普及率や労働参加率は高い傾向にあります。
そのため、モンゴルのジェンダーギャップはアジアの中ではさほど問題になっていないように捉えられることもありました。しかし実際には、経済的な側面で男女の間に大きなギャップがあります。
LHAMOURは、ソーシャルビジネスとして、女性のエンパワーメントに焦点を当てた活動を行っています。これは女性に、単に生計を立てるためにお金を稼ぐだけでなく、より大きなビジョンを持つことができると知ってほしいためです。
例えば、15-20歳の女性を対象にしたメンターシッププログラムでは、自分の内なる情熱を見つけることを支援する「Finding your passion」や、科学・技術・工学・数学の分野でのキャリアをモチベートするイベント「Girls in S.T.E.M」を開催しています。
「Girls in S.T.E.M」の様子(2018)
さらに、女性のキャリアや起業を応援するイベントとして、450人の女性を一度に集め、経験やネットワークを共有しビジネスを紹介する「Women in Business」や、モンゴル国内外から国際的なビジネスに成功した起業家を招き起業へのインスピレーションを与える「Women Entrepreneurship Day」を開催しています。
「Women Entrepreneurship Day」の様子(2018)
「Women in Business」や「Women Entrepreneurship Day」などの大規模な女性のためのイベントはモンゴル国内でも初めての試みでした。
LHAMOURは、女性の活躍をリードする存在として、アクションを起こし続け、モンゴルから世界にポジティブな変化を生んでいきたいと考えています。
《参考文献》
・小長谷有紀・前川愛『現代モンゴルを知るための50章』(明石書店、2014)
・World Economic Forum「Global Gender Gap Report 2020」
・野崎与志子「高等教育と逆ジェンダーギャップーモンゴルの事例からー」
・独立行政法人国際協力機構株式会社インテムコンサルティング「国別ジェンダー情報整備調査 モンゴル国報告書」(2013)